自分を知る

自分のキャリアをより高くしたいと考えているのであれば、最初にすべきことは自分を知ることです。新人看護師ならばともかく、既に看護師としてキャリアを重ねているのであれば、これまでの自分のキャリアを振り返って、できるだけ客観的にそれを分析する事で、自分の現状のキャリアを把握することができます。
自分の事は良く分っているという人は少なくないでしょうが、こうしてきちんとキャリアの棚卸をしてみる事で、自分では気づかなかった長所や弱点を見つけることができるのです。
転職と聞けば、履歴書や職務経歴書の書き方についての情報は多くあるのですが、本質的に転職のためにすべき事を紹介している情報はあまりありません。転職においてもっとも大切なのは「どんな仕事がしたいかにこだわる」事です。これは、何も看護師の転職に限ったことではありません。
看護師の転職にスポットをしぼって考えてみましょう。あなたは、どのような仕事がしたいのでしょうか。しかし、そんな事を漠然と考えても答えがすっと浮かんでくる人は少ないでしょう。そこで、これまでのキャリアを棚卸することになります。
キャリアの棚卸とは、簡単に言えばこれまでの自分の仕事を振り返る事です。もう少し踏み込んでみれば、自分の力が発揮できる仕事とは何なのかを、過去の自分の仕事ぶりを振り返ることによって認識するための作業です。自分が力を発揮できた仕事やその中身を振り返ることで、今後の進むべき道を見えやすくすることが目的なのです。
キャリアの棚卸で一番最初にやるのは、自分の職種と職務、実績を書き出してみることです。一口に看護師と言っても、診療科やそこで担った役割というのは1つではないでしょう。そこで、職種は看護師としても、職務は経験した診療科で分けると良いでしょう。実績は、その各職務においての自分の実績を書きます。一番良いのはできるだけ数字化するのが望ましいのですが、看護師の場合は例えば売上うんぬんという実績があるわけではありませんね。そこで、担当した患者の数や、受け持ったベットの数、おおよその処置した人数を書いてみると良いでしょう。
一通りこれまでの実績を書き出せたら、次はそれぞれの職務について、自分ではどの程度できたのかを5段階で評価してみましょう。その際、実績に記入した数字は気にせずに、自分の満足度や同僚や医師などに言われた言葉などを考えて評価すると良いでしょう。この時、どうしてそのように評価したか、理由も記入しましょう。
これでおおよそ、あなたがこれまで経験してきた看護師としてのキャリアをリスト化できたはずです。

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